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死のゲーム

第5章 遥と由衣


三浦がケンカを止めてるのも初めて見たけど、遥くんがこんなケンカしてるところも初めて見た。私に話し掛けてくれたときはすごく優しくて、その姿からは想像できなかった。誰とでも仲がいいんだと思ってた。みんなに優しい遥くんだから、ケンカする人なんていないと思ったし、ケンカするとも思ってなかった。
「遥と由衣ちゃんは幼馴染みなんだって。だけど、会うたびケンカしてるんだ。俺達みたいじゃない?」
「・・・。そうかもね。」
ケンカしていても二人は仲が良さそうに見えた。言い合ってはいるけれど、遥くんも由衣ちゃんも笑ってる。なんだか眩しく見える。三浦とはケンカしたら結局弓道で決着をつけたから。こういう普通の言い合いってなんだか新鮮。
「由衣のやつ・・・。」
「由衣ちゃんと仲が良いんだね。」
「まぁ、由衣は昔からああいう奴だから、誰かが見張ってないといけないから。」
「とかいって、いつもまけてんのは誰よ。」
「葵もはっきりいってくるよなぁ。」
でも、遥くんへこんでない。やっぱり根は強いんだろう。羨ましいな。
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