第2章 これぞジジイ殺し。
ウチの主な朝仕事は、畑の水遣りと収穫だ。あと、タネを撒いたり、育苗した苗を露地に植え替える時は、それも。外仕事は午前の比較的涼しい時間帯に済ませてしまって、日が高い時間帯は屋内で出荷の準備をするようにしている。熱中症対策のためだ。
今日は折良くタネ蒔きの予定も移植の予定もない。小さな畑に水を撒いて、あした出荷する分の新玉葱とラディッシュを収穫したら、今日の朝仕事は完了だ。
シャワーで軽く汗をながしながら、脳内で入り用品のリストを纏める。
当座の着替え、洗剤、日用品…………
(着替えは…………下着とか、自分で買いてえよな?
あらかじめ現金渡しとくか。
イヤ、待てよ。龍が如く世界が全店舗コンビニの煙草販売システム&ファストフード店の注文システムを採用してるの、あれ単なるゲームシステムの都合だよな? システム的にああいう販売形式が採用されてるだけで、堂島さん、普通に買いもの出来るよな??
…………念のため、出掛ける前に堂島さんに確認しとくか)
シャワーを浴びて、着替えて、髪を乾かして――……少し、手を止めた。視界の隅に映り込んだファンデーション。
(……――化粧なんて、農家はじめてからほとんどしてねえし…………既にスッピン見られてるし…………今更、化粧なんて…………)