第16章 温もりは海を越えて
その後すぐに真希が来て、恵と共闘。
真希は游雲を使い、呪霊を吹っ飛ばして戦場を変えたので、それから私はそこに留まり、棘を見ていた。
呪力がなければ、呪霊を祓えない。
私の呪力は底が見えかけていた。
体術が苦手な私は、呪力で強化していないとまともに戦えない。
箒に乗って飛んできた西宮さんに棘や加茂さんを託し、帳の外へと向かう。
それから幾らかして、紫の光が飛んでいくのが見えた。
あの規格外っぷりは、悟だろう。
地図に線を書き足したような、悟の攻撃。
硝子さんに治療をしてもらい、すぐに寝てしまった。
気づけば、既に陽は沈んでいる。
寮で寝ていると、ノックの音が響いた。
扉を開けると、「しゃけ」と片手を上げる人物。
「棘……もう大丈夫なの?」
「高菜〜」
棘は"心配いらない"と言うようにニコリとし、部屋の中に入ってくる。
それに続いて、真希やパンダ、1年ズまでぞろぞろと入ってきた。
「なんで私の部屋に集まるの……」
「お前が寝てたから」
それは理由になっているのだろうか……。
真希の背中をジーッと見つめる。
恵はいない。
まだ休んでいるんだろう。
その時、私のスマホから着信音が鳴る。
みんなは思い思いに座って、話していた。
スマホの画面を見ると、"乙骨憂太"と記されている。
「ツナマヨ〜」
どうやら棘が憂太にメッセージを送ったようだ。
何を言われるのか……。
恐る恐る、電話に出た。