第15章 交流会
「おっまた〜!」
台車を押しながら悟が駆けてくる。
台車には大きな箱が乗っていた。
その上にはピンクのわけのわからないもの。
あの後、海外に出張に行っていた悟は、京都校のみんなにそのピンクのものを渡している。
とある部族のお守りらしい。
私たちには、その台車に乗っている大きな箱がお土産らしい。
長すぎる足の片方を高く上げ、右手で箱を差している。
箱がバンッと開き、中から変な男の子が出てきた。
変なポーズをしている。
「はい!オッパッピー!」
「故人の虎杖悠仁くんで〜す!」
――あの子が両面宿儺の……。
とても明るく、人懐っこそう。
恵と野薔薇が白くなってしまった。
そりゃあ、同級生の死を目の前にし、ずっと亡くなったと思っていた仲間があのテンションで出てきたのだ。
喜べと言われても、無理だろう。
「はーい、京都のみなさ〜ん。これが宿儺の器、虎杖悠仁くんですよー」
変なポーズで固まったままの悠仁を、そのまま台車ごと動かした悟。
だが京都校のみんなは、悟があげたお土産をすごい顔で見続けていた。
目をキラキラさせているのは、霞だけ。
そして、悠仁の後ろに両校の学長が現れた。