第15章 交流会
「"すぐ恥ずかしがるけど、意外と積極的な女"!"快感に弱い女"!」
「………」
それは私の個人情報……めちゃくちゃプライベートなことなんだが……。
みんなの片側の口角がピクピクと震えている。
私は頭を抱えて蹲った。
"穴があったら入りたい"とはこういうことだろうか……。
「ついでに――"僕の部屋に下着をつけないでくる女"って言っていたな」
「ぎゃああああッ!!」
絶対に教える相手を間違えてるだろう。
東堂はさも当然のように、話し終えたようだ。
空に響き渡る断末魔は私のものだ。
蹲ったままスマホを取り出し、通話ボタンをタップする。
夜中だとか知ったこっちゃない。
すぐに応答したスマホに「バカ!」と嘆く。
「東堂に変なこと言ったでしょ。し、下着をつけないでくるとか……なんで言ったの!」
「え?急にどうしたの。……好きな子聞かれた時のこと?聞かれたから普通に答えたよ」
いつも通り飄々と……悪気もなく答える憂太に「バカ!バカ!」と言い続ける。
それなのに憂太は追い討ちをかけてきた。
「こっちいる時、"憂太ぁしたいぃ"とかって、いっぱい甘えてくれてたじゃん。怒らないで。ずぅ〜っと甘えた喋り方してて、可愛かったよ」
これは……憂太は悪気がないわけじゃない。
楽しんでいる。
揶揄っている。
周りがあまりにも静かで、憂太の声が聞こえているんじゃないかと心配になった。
憂太の言葉に答えることも出来ず、恥ずかしさで情けない声を発しながら、さらに顔を隠していく。
「違う……」と小さくなっていく声で呟いても、憂太はクスクス笑っていた。
「ほんとかわい。好きだよ。……それが聞きたくてかけてきたんでしょ?可愛いね。大好き、千景」
どんどん甘くなっていく憂太の声に、身体の力が抜けていく。
早く切らないと……みんなに恥ずかしいところを見られてしまう。
憂太の方はまだ夜中だ。
それなのにすぐに電話に出てくれて、眠さを感じさせず対応してくれる。
――好き、憂太。
みんなの前で言葉にすることは出来なかった。