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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第15章 交流会


「おい。来たぜ」

真希が気配に気づき、横を向く。
階段の方から、京都校の生徒たちが上がってきた。

「あら。東京校のみなさん、お揃いで。わざわざお出迎え?――気色悪い」

禪院真依の声が響いた。
真依の他にも……2年の三輪霞、メカ丸。
3年の東堂葵、加茂憲紀、西宮桃がいる。

「一色、ちゃんと伝えたのか?乙骨いねぇじゃん」

東堂に声をかけられ、首を傾げてただ笑った。
伝えるなんて言ってない。

京都校のメンバーは1年以外はみんな知っている。
私と憂太の関係。

京都校の生徒たちは好きなように言葉を発している。
加茂さんは恵を持ち上げ、真希や真依を侮辱しているような言い方をしていた。

軽く睨むと加茂さんは眉を顰めて黙る。

「加茂さん。私、恵の姉です。禪院家の血を引いてます」

「それはそうと、一色。去年、乙骨に好みの女を聞いた。なんと言っていたか教えてやろう」

とても大事な話をしていたが、東堂は思い切り流してくれた。
東堂以外の京都校メンバーは驚いた顔をしていたが、とうの東堂は話したくて仕方ないようだ。

――私にダメージがあるものではないのか。
憂太の好みが私と全然違ったら、立ち直れる気がしない。

だが東堂は意気揚々と話し始めた。

「"嫌がらせを受けいている自分を躊躇なく助けてくれる女"!」

それは憂太も言っていた。
それだけならなんの怪我もしないはずだった。
その後も東堂は話し続ける。

"僕のことをちゃんと見てくれる子"、"弟くんのことをめちゃくちゃ大事にしてる子"、"仲間や友達を尊敬して大事にしてる子"、"嫉妬深い子"。
それだけならよかった。
かなり具体的だが、好みと言えよう。

その後に続いたのは、私にとっては公開処刑。
みんなにとっては、ただの惚気だろう。

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