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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第15章 交流会


「な……なんでみんな手ぶらなのぉー?!」

バサッと落ちた京都の観光雑誌。
野薔薇はキャリーケースを引いて、リュックを背負っている。

今日は京都校のみんなが来る日。
交流会の開催がすぐそこまで迫っている。

――逆に、野薔薇はなんでそんな荷物があるの?
私の疑問をパンダが代弁してくれた。

「お前こそなんだ、その荷物は」

どうやら野薔薇は京都校に行くと思っていたようだ。
去年、憂太が圧勝したから、今年はここ――東京校で交流会が開催される。
交流会は、前年度に勝利した学校で開催される仕様だ。

野薔薇はパンダの胸ぐらを掴み、怒りを露わにしている。

「去年は憂太が圧勝したんだよ」

「里香の解呪前だったからな」

懐かしいな……憂太がいなくて寂しかった記憶がある。
野薔薇は憂太のせいで京都に行けなくなり、相当怒っている。

「はは……許してあげてよ。憂太は悪気ないし……たぶん、野薔薇の理想の男だよ。あげないけど」

野薔薇は静かになり、「へ?」と驚いた顔をしている。

「千景の場合、フィルターかかってるだろ。彼氏だしな」

どうやら野薔薇に言ってなかったらしく、パンダの言葉に心底驚いていた。

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