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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第15章 交流会


高専に戻ってきてすぐに棘や恵に会いに行く。
相当酷い態度を取っていただろうし、謝らないといけない。

どうやら、みんなはずっと特訓を続けているらしく、そのままグラウンドに向かった。
悟や伊地知さんとは高専についた時に別れて、1人でみんなに会いに行く。

何故か少し緊張するけど、憂太のお陰で今はとても心も足も軽い。

グラウンドではパンダが野薔薇を扱き、真希と恵が呪具を使ってやり合っている。
棘は階段に座り、それを見ていた。

「棘……ごめんね。嫌な態度取って……」

肩を指先でちょんちょんとし、振り向いた棘に謝る。
目を見開いた棘は、私の名前を呟きそうになっていた。

咄嗟に長い襟ごと口元を押さえる棘に苦笑する。

「高菜?」

「ん。もう大丈夫だよ。憂太が元気くれた」

両手を握って、胸の高さまで上げる。
心配してくれる棘に笑顔を見せる。
棘も笑った。
いつも無表情の棘が笑ってくれたのは、とても嬉しかった。

みんなも気づき、駆け寄ってくる。

「千景!悟が海外に置いてきたとか抜かしやがるから、心配してたんだぞ?!連絡も返さねぇし」

声を荒らげる真希に「ごめん」と謝る。
ずっと憂太と一緒にいたから、少しでも他の人に意識を取られたくなくて、スマホは確認していなかった。

「憂太のとこにいたんだ。心配かけてごめんね。もう大丈夫だから」

真希は「ならいいけどよ」とツンツンしながら答える。
そのまま目線を恵に向け、謝った。

「別にいい。五条先生からなんとなく聞いてる。禪院家で嫌なことあったんだろ」

――悟、恵には少し話してたんだ。
真希が"嫌なこと"とは何かと聞いてくる。
ただ「禪院直哉」と呟くと真希は静かになった。

「ぶっ殺す。すぐに禪院家行くぞ」

真希は名前だけで何があったのか察し、グラウンドを出ていこうとする。
慌てて止めて、みんなと少し話してから、私も特訓に参加した。

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