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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


「憂太……髪とか爪とか、血とかでも、コピーって出来るの?」

「え?急にどうしたの?血なら出来ると思うけど、量は必要だと思うよ」

なら、私の術式はコピー出来ないんだ。
どうして、棘の術式はコピー出来たんだろう。

憂太は私を降ろし、腰を抱いた。
足が海水に沈んでいる。
憂太と同じ、濡れた足になった。

「……コピー、して欲しいの?」

頷くと憂太は、顎に指をかけて首を傾げた。

「じゃあ、しようかな。必要な時、使わせてもらうよ」

憂太を見上げ、少しずつ首を傾げていく。
私の術式はコピー出来ないはず……まさか、私の一部をリカちゃんに食べさせようと?

怖くなって、「痛いっ!」と自身の身体を抱き締めた。
憂太は目を見開いて驚いたが、意味がわかったらしく、笑い出す。

「千景には何もしないよ。ふふ……もう使えるよ。狗巻くんもそうだけど、里香ちゃん……解呪する前の里香ちゃんの時に、既にコピー出来てる。長く一緒にいると出来るみたい」

式神のリカちゃんとはまた別の力もあったのだろうか。
憂太が作り出した式神よりも、里香ちゃんは強力だったんだろう。

出来るならいいやと思い、憂太に突進してしがみついた。
憂太は軽くよろけたが、倒れることはなかった。

お尻に手を回して、しっかり抱えてくれる。
揺れた憂太の前髪は、顔に掛かり止まる。
梳くように髪の隙間に指を通して払い、額に口付けた。

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