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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


憂太の口にフルーツを運びながら歩いていると、気温が上がってきたのか、暑い。
ホテルを出る時に、「朝は冷えるから」と着せてくれた憂太の上着を脱ぎたくなった。

憂太は下はスラックスのままでTシャツも、いつも着ている物だった。
着せてくれた上着はウインドブレーカー。

私だけ少し気合いを入れてしまった。
落ち着いた色のワンピースに、動きやすいようにレギンスを履いている。

カットフルーツを食べ終わってから、ウインドブレーカーを脱いで腕に掛けた。
憂太が少し飲んでいたココナッツをもらい、ゴクゴクと飲む。
少し甘くて、さっぱりしている。

「あ、暑かった?僕が持つよ」

持っていたウインドブレーカーを取った憂太は袖を持って、腰に巻いていた。

ココナッツも飲み終わり、いつの間にか市場の端まで来ている。
憂太は手を引きながらもう少し歩き、座れる場所を見つけて少し休んだ。

頬を撫で指を滑らし、髪を耳に掛けられる。

「少し汗かいてるね。体調は大丈夫?」

「ん?うん、大丈夫だよ。汗、ごめんね」

憂太の手を両手で握って、指で拭く。
そんなに濡れてはいなかったので、ハンカチで拭いても、あまり意味はないだろう。

その後も少し休むと憂太はタクシーを止め、またどこかへと向かった。

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