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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


シャワーを浴び終わりベッドに戻って、少し憂太と話す。
向かい合って話してるうちに引き寄せられ、仰向けになった憂太の上に乗る。

――憂太からこの体勢にしたのに、私が甘えてるみたい。
恥ずかしくなって胸に顔を埋めると、余計に甘える形になってしまった。

「かわい。千景、好きだよ。して欲しいことある?」

顔を上げて顎をつけ、憂太を睨むように見上げる。

「憂太って……可愛いって言い過ぎだと思うの。言われ慣れてないから、照れるの……」

憂太は盛大に笑い出して、頬を撫でた。
どうして笑うのか理解出来ずに、睨み続ける。

「そういうとこも……睨んでるのに、上目遣いにしか見えないとこも……全部可愛いよ。千景は何もかも可愛いんだよ」

まるで、私の言葉を無視したように"可愛い"と言い続ける憂太の胸に、グリグリと押し付けるように顔を擦った。
――いつも私ばっかり、翻弄されてる。

バッと顔を上げて近づく。
唇を一瞬だけ触れさせ、見つめた。

「憂太は、すっごくかっこいいよ。かっこよすぎて、不安になる。あまり女の子と仲良くしないで欲しい。触れたりしないで欲しい」

少し間を空けて、「この前は怒ってごめんなさい」と頬を擦り寄せた。

「自分の身体、守れなくてごめんなさい。悟に頼ってごめんなさい。私もいっぱい、悟に触れた」

恐らく悟は何があったか全て、憂太に話したと思う。
それでも憂太は私に触れて、好きだと言ってくれる。
なら、これからも仲良くいられるように、不安なことは全部言ってしまいたい。

憂太は「そっか」と呟きながら髪を撫でた。

「僕もごめんね。そんなに不安にさせてるなんて思わなかった。真希さんのこと、ほんとにごめんなさい。僕が好きなのは、千景だけだよ」

ぎゅうっときつく抱き締められる。
嫌なことも全て忘れられるくらい、憂太でいっぱいになってる。

それでも、禪院直哉は私の頭に居座り、身体に感触を刻み続けている。

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