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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第14章 君に触れて


額を合わせて目を瞑っていると、髪を優しく撫でられる。
憂太は穏やかな声で喋り始めた。

「痛かった?怪我とかはしてないの?」

なんのことかと思ったが、すぐに"あのこと"だと気づく。
頷くと少し安心したように口付けた。

恐らく、私が泣き喚かないように潤滑剤を用意していた。
最初に冷たい感触があったのはそれだろう。

「おいで。早いけど寝ようか。寝れる?」

肩を抱かれそのまま隣に移動させられる。
ふるふると首を振ると、「そうだよね」と笑った。

憂太のお腹に手を置き、そのまま下に滑らせる。
でもすぐにその手は取られ、腰に回すように引かれた。

「しないよ。もっと千景に余裕が出来てからにしよ?」

「帰る前にしたい」

憂太に塗り替えて欲しかった。
でもそんな風に言われては、これ以上迫ることも出来ない。

「僕もしたいよ。だから、明日はデートしよっか。ミゲルさんが、千景がいる間は休みにしようって言ってくれたんだ」

頬を撫でながら「ゆっくりしよう?」と表情を柔らかくする。

憂太はスマホを取り、私の肩を抱きながら一緒にスマホの画面を見えるように移動する。
どうやら、漫画を見ながら寝るようだ。

クスッと笑えるような絵や文字を見て、また心が軽くなっていく。
憂太はたまに髪にキスをしながら、眠くなるまで一緒に漫画を読んでいた。

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