第12章 新しい波のなかで
ご飯を食べお風呂を済ませて、自室に向かう。
真希が部屋まで送り届けてくれた。
「ねぇ真希。憂太のこと……どう思ってる?」
真希は目を見開き、わかりやすく固まった。
前は好きじゃないと言っていたけど、あの時は自覚してなかったんだろう。
「な、なに言ってんだよ!仲間だろ?」
「誤魔化さないで」
真希は一度、口を固く結んだ。
そして目を泳がせ、俯く。
真希が憂太を好きだとしても譲る気はないし、真希のことを嫌いになったりもしない。
ただ……本当のことを言って欲しい。
「あぁ……悪い。どうこうなりたいとか、そんなことは思ってねぇから」
バツが悪そうにする真希に笑顔を向ける。
「真希の好きにしていいんだよ。私も好きにする。正々堂々ってやつ」
だけど、真希の後ろに憂太が見えて焦る。
慌てて真希を帰した。
今のを聞かれていたと知ったら、真希が可哀想。
自分の意思とは関係なく、気持ちを知られたんだから。
真希は意味がわからないまま帰っていった。
その真希の背中を見送り、見えなくなってから憂太を呼ぶ。
部屋に押し込んで、ベッドに座らせる。
「今の、聞いてたよね?……聞いてないことにして」
「ん?わかった」
憂太はずっと、私の顔色を窺っていた。
ジッと見られて、居心地が悪い……。