第12章 新しい波のなかで
どうやら今日はみんなで憂太の部屋に泊まるらしく、悟が把握しているので大丈夫なようだ。
ベッドに座りながら楽しく話すみんなを見ていた。
膝の間に身体を捩じ込んできた憂太を受け入れ、話しているのをいいことに、さらさらな髪に指を通す。
中の方がまだ湿っていた。
みんなとばかり話しているので、憂太の身体に足を巻き付けた。
――さっきから、後頭部しか見てないんですが。
「どうしたの?構って欲しい?いいよ」
聞いておきながら私が答える前に答えを出し、首を反らせた憂太は、首筋や脇の下を擽ってきた。
私だけ"構う"のベクトルが違う。
「ふふ……憂太っ、ははっ!ちょっと……ッ!」
「千景が動くから、おっぱい触っちゃった」
胸に触れた指を掴み、睨む。
ニコニコ笑う憂太は、相当楽しんでいる。
「はぁ……勝手にやってろ」
真希は呆れ、パンダはニヤニヤしている。
棘は憂太の学ランを着て、動画を撮っていた。
――カオス……。
掴んでいた指が離れ、「飲む?」とジュースを差し出される。
擽られて喉が乾いたと思ったのだろう。
確かに少し、喉に違和感があった。
受け取り、少し飲んで口を離すと憂太に取られ、コップはまたテーブルの上に乗る。
――あれ、憂太のだ。
その後は憂太に腕を引かれ、後ろから抱きつく体勢でみんなと話していた。
先程までは真希とばかり話していたのに、今は私を離してくれない。