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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第12章 新しい波のなかで


お風呂上がり、ちょうど憂太たちと被り、目が合った憂太はいきなり抱き締めてきた。
でもすぐに「ごめん」と離れ、みんなと話し出す。

「真希さん真希さん。気が散った時の立ち回りとかどうしてる?」

真希の袖を軽く引っ張り、問いかけていた。

「は?もうお前の方が強ぇだろ。散らねぇようにするだけだ」

憂太は顎に指をかけ、何かを考えている。
先程、私のせいで気が散って真希からの攻撃を食らったから、そんなことを聞いているのだろう。

それよりも……2人ってあんなに距離、近かったっけ?
私が憂太に夢中になっていて、気づいていなかっただけかもしれない。

「真希って、口は悪いけど、憂太といる時は丸いよな」

パンダの言葉に真希が声を荒らげて、憂太を苦笑を浮かべる。
棘は「しゃけしゃけ〜」と同意していた。

――なんか、私だけ蚊帳の外……。
疎外感を感じ、俯きながらみんなの後をついていった。

心做しか、憂太の目線が真希の胸にいってる気がする。
ただの思い込み、勘違いなのに、勝手にそう解釈して沈んでる。

せっかく久しぶりに会えたのに、なんだか……会わなければよかったとさえ、思ってしまった。
――やっぱり、遠距離はダメなのかな。

「千景?どうしたの?おいで」

みんなから少し離れている私に気づいた憂太は、私の手を握り引き寄せる。
憂太はこうやって私を隣に置いてくれるのに、なんだか寂しくて辛かった。

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