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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第12章 新しい波のなかで


落ち着いた憂太と一緒に教室に戻ると、憂太は真希と話し始めた。
先生が来るまで、憂太は真希と話し、私はパンダや棘と話しながら憂太に視線を向けていた。

「千景って知らないんだっけか……憂太が百鬼夜行ん時、真希に嫉妬する里香に"蝶よりも花よりも、丁重に扱え"って言ったの」

午前の授業が終わり、食堂へパンダや棘と歩いていた。
どうやらあの時、棘が僅かに意識があったらしく、聞いていたと言う。

それをパンダから教えられ、首を傾げた。
――別に教えなくていいのに。
知らないままでいたかった。

憂太にとって、真希はどんな存在なんだろう。
私が怒ってから憂太は、私とは話さず、ずっと真希と話している。

ご飯を食べている時も、真希に向ける笑顔が柔らかかった。
憂太が誰を好きかもわかっているつもりだし、もし本当に真希側に好意があったとしても、真希は何も言わないだろう。
私を応援してくれるだろう。

――それで本当に幸せなの?

「憂太のば〜か……」

「え、なに。急に……ッたァ!」

放課後、久しぶりに真希と立ち会いする憂太に、ボソッと呟く。
つもりだった。
どうやら憂太には聞こえていたらしく、私の言葉に反応し、真希に訓練用の木槍で頭を殴られている。

こちら向く憂太から目を逸らし、ぷいっとそっぽを向く。
――他人から聞いた言葉で、私はなんでこんなに嫉妬してるんだろう。

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