第12章 新しい波のなかで
「千景、何してんだ?」
廊下を歩いているといきなり手を引かれて、後ろから抱き締める形で顎を持たれる。
そのまま唇を重ね、舌を絡めた。
左手が学ランの中に入ってきて、胸を優しく揉まれる。
憂太にいきなり求められて、私の後ろを歩いていたらしい恵が、どうしたのかと廊下の角から覗き込んできた。
「なっ!……乙骨先輩、時と場所を考えてください!」
恵は慌てて廊下を走っていく。
恵にキスをしてるとこも、胸を揉まれてるとこも見られた。
「んッ……憂太っ!夜まで待って……ッ、んぅ……」
無理やり唇を離して訴えても、憂太は離してくれない。
また口付けられ、胸がブラから出される。
シャツの上から乳首を引っ掻かれ、身体がビクッと跳ねた。
――こんなとこで、どこまで続けるつもり?
腰を押し返すモノは、始めから存在を主張していて、わかりやすかった。
顎や胸に触れている手に無理やり押さえ込められ、憂太は必死に腰を押し付けている。
「ッ!憂太っ!!落ち着いてよ!ここじゃ嫌だってば!」
憂太の手からなんとか抜け出し、声を荒らげる。
抜け出せたところを見ると、憂太はそんなに力を入れてはなかったようだ。
「ごめん……会えてなかったから、千景が足りなかった」
わかりやすくシュンと眉を下げた憂太を見て、手を引いて「行こ」と歩き出した。
歩いている間も憂太は、「ごめんね、嫌いにならないで」と繰り返している。
私が怒るのは、そんなに珍しいだろうか?