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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第12章 新しい波のなかで


髪を撫でていた手は背中に移り、もどかしく撫でる。
指が背骨を滑り落ちた。

「あっ……ッ……憂太っ、その触り方、やめて……」

「どうして?ブラもつけてないし……誘ってるよね?」

首を何度も振りながら「誘ってない」と訴える。
もう夜中だし、明日も普通に授業がある。

「だって憂太、時間かけるもん」

憂太は意味がわからないという顔をして、首を傾げる。

「時間かけなきゃ、千景の負担すごいし、気持ちよくなって欲しいだけなんだけど」

当たり前のように私のことを考えてくれる。
だけど、時間をかけたら明日の負担がすごいことに、憂太は気づいていないんだろうか。

無言で手を取られ、抱き締めろというように、背中に回された。
ぎゅっと腕に力を込めると寝るようで、「おやすみ」と穏やかな声が降ってくる。

髪を撫でられる気持ちよさで、憂太に会えて嬉しさで沈んだ眠気が戻ってきた。
とろりと目を瞑り、微睡みに落ちていく。

「ほんと、可愛いなぁ……」

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