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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第12章 新しい波のなかで


眠くなり、みんなより先に憂太のベッドに横になった。
ベッドは早い者勝ちだ。
隅に寄り、壁にくっつきながら眠る。

憂太や真希がベッドに寝るならいいが、パンダや棘だった場合、離れておかないと……。
――パンダならいい?

思ったよりもすぐに意識は落ちて目が覚めた時には、絶望した。

振り向くと黒髪があり、恐らく憂太の後頭部。
軽く撫でてから起き上がり、憂太の目の前にいた人物に息を呑んだ。

憂太の腕の中に――真希がいる。
わかっている。
無意識。寝惚けて。
そんなのはわかりきっている。

でも、理解が追いつかなかった。
慌てて部屋から出ようとするとベッドから落ち、足を挫いてしまう。
それでも、誰にも気づかれないうちに部屋を出た。

「どういうこと……え、憂太……?……ッ!痛い……」

挫いた右足を庇いながら自身の部屋に辿り着き、顔を洗ってまたベッドに沈み込む。
でもすぐに起き上がり、酷くならないように足首に湿布を貼っておいた。

今日は土曜日。
授業はないし、任務もない。
1日休んでいよう。

憂太との関係が進んで、余裕が出来たと思ったら、今度は嫌なものが見えてきてしまった。
――もう何も見たくない。

「憂太のばぁか……」

独りきりで、憂太を責める言葉しか出てこなかった。

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