• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第10章 百鬼夜行


パンダにどうしたと聞かれ、憂太は答えにくそうに声を震わせた。

「力を貸してもらう代わりに、里香ちゃんと同じところに行く約束をです……」

「は?!お前、それ死ぬってことじゃねぇか!何考えてんだバカ!!千景はどうすんだよ?!」

憂太はもう、夏油とキスした私なんか、どうでもいいんだ。

いきなり里香ちゃんの姿が、呪いの姿から幼い女の子へと変わった。
――この子が、里香ちゃん……。

そして、パチパチと拍手の音が聞こえてくる。

「おめでとう!解呪、達成だね」

白髪のイケメンだ。
声からして悟なのはわかったが……目隠しがあるのとないのとじゃ、別人過ぎる。

悟は憂太を「超遠縁だけど、僕の親戚!」と言っている。
どうやら憂太は、あの日本三大怨霊の1人、"菅原道真"の子孫だったようだ。

前に憂太が言っていた、"僕が里香ちゃんを呪った"という言葉は、本当だったらしい。

憂太と里香ちゃんの解呪は完了した。
憂太は泣き崩れ、自分を相当責めている。

そんな憂太に里香ちゃんは、「ありがとう」と言いながら抱き締めた。

里香ちゃんが優しい光に包まれて、消えていく。
泡沫のようだった。

「憂太、千景。少し話があるから、あとで僕のとこおいで」

2人で返事をすると、悟はどこかへと姿を消した。

百鬼夜行は終わりを迎え、朝が訪れる。
憂太は今も、私の隣にいた。

/ 149ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp