第11章 白の温もり
すぐに処理を終わらせた憂太は、覆い被さるように私の横に肘をつき、髪を撫でながら軽く唇を重ねた。
何度も触れさせ、頬や鼻、額にも唇を落とす。
「ありがとう。大好きだよ」
幸せそうに微笑む憂太を見て、私も幸せだった。
隣に横になった憂太は布団を手繰り寄せ、ダブルベッドで身を寄せて、縮こまって見つめ合う。
明日からまた呪いのなかで生きるのだとわかっているけど、この時だけは大好きな人の腕の中にいたい。
燻んだ目の下を親指で撫でると、擽ったそうに目を細めた。
前髪が流れて目にかかる。
それを指にかけながら口付けた。
「髪型、変えようかな……千景はどんなのが好き?」
「え?憂太ならなんでもかっこいいと思うけど……おでこ見たいなぁ……」
指にかけていた前髪をそのまま後ろに流す。
結局、パラパラと戻ってきたが、額を出した方が大人っぽくてかっこよかった。
笑って「じゃあ出そうかな」と言いながら私の手を取り、自身の背中に回す。
ぎゅっと抱き締めると満足したように、抱き締め返してきた。
憂太はコンビニの袋を指差し、血が出た時の為の物を買っていたようだ。
――教えてくれれば、自分で買ったのに……。
「すごく可愛くて、綺麗だったよ。おやすみ」
「え……あ、うん。憂太も……おやすみ」
突然の言葉に照れと恥ずかしさが一気に込み上がり、憂太の胸に顔を埋めて眠った。