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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第10章 百鬼夜行


感情のままに里香ちゃんを完全顕現し、夏油を睨み続ける。

「君を殺す」

「ぶっ殺してやる」

里香ちゃんと共に大量の呪霊を祓いながら、真希さんたちを安全な場所に連れていく。
千景は夏油の腕の中にいて、取り返せない。

3人共酷い怪我で、特に真希さんは呼吸も浅く、危ない状態だ。

「死なせない」

反転術式で3人を回復させる。
だが途中で、里香ちゃんが真希さんを連れていった。

「ずるい、ずるい!お前ばっかり!千景っていう女も……!」

「何をしてる里香!その人は僕の恩人だ。蝶よりも花よりも、丁重に扱え!」

真希さんを両手で掴み、揺さぶる里香ちゃんを睨むように怒鳴ると、謝りながら真希さんを返してくれる。

泣きながら「嫌いにならないで」と言う里香ちゃんに優しく返し、夏油を見下ろした。
未だに千景は抱えられている。

「僕らの敵はあいつだよ」

「憂太、あいつ嫌い?」

「あぁ、大嫌いだ。あいつは千景を……」

電信柱に降り立ち、攻撃をやめた夏油に問いかける。
僕の意識を反転術式に割かせる為だったようだ。

夏油は千景を抱えたまま、数多の呪いを放った。

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