第3章 再会
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すぅすぅ。
規則正しい寝息を発てながら目の前で眠っている少女を太宰と中也は凝視していた。
アリスはポートマフィアに戻った途端、電池が切れたように眠ってしまったのだ。
幾ら異能力者でマフィアに歯向かう力があろうと、所詮子供。
疲れが出たのだろう。
そう話し合うと、中也はアリスをヒョイと担ぎ、仮眠用ベッドにを運んだ。
「じゃあ中也。この子の面倒も宜しくね。丁寧に扱い給えよ?味方に引き入れれば利益は大きい子だ」
「はァ?おい!太宰!?」
太宰は中也にアリスの世話を押し付けてその場を去っていった。
アリスの寝息しか聴こえない程に静まり返った仮眠室。
することがなくなった中也はアリスを見て、思い出した。
未だ赤い首筋が目に入る。
「直ぐには起きねェだろ」
そう呟くと、自室に薬を取りに行った。
離席すること数分。
戻ってくるなり、手袋を外し、薬を首に塗り込んでやる。
アリスは擽ったかったのか少し身じろぎしたが、目を覚ますまでには至らなかったようだ。
「無茶しやがるぜ、太宰の糞野郎もアリスも」
それから丸2日。
アリスは起きる気配を全くみせないのだったー――。