第3章 再会
「アリスの様子は?」
「未だ目覚めねェ…本当に寝ているだけなのか?此奴」
中也がアリスの方をみたまま、太宰の問いに答える。
太宰もいよいよ様子が可笑しいと思ったのか。
口元に手を当てて、ふむ、と考え始めた。
「帰ってくるまでに何らかの異能操作を受けた、とか?」
「それなら一緒にいた俺にも影響がある筈だろ」
「それもそうだ」
中也の言葉に納得して、ふと床頭台に目をやる太宰。
ポツンと置かれていたものを見てキョトンとした顔をする。
「なに、中也。この子怪我してるのかい?」
「あ?……ああ、手前がヤッたんだろーが」
質問の意図を正確に汲み取り、返事する中也。
目の醒めないアリスの首元に数回薬を塗り込んだお陰か、今はその跡は目立たなくなっていた。
「君が触れても起きない、ってことは相当熟睡しているか、或いはーーー」
そう云いながら、太宰はアリスに向かって手を伸ばした。
と、同時だった。
「「!」」
パチッ、と音が聞こえそうな位に勢いよくアリス
は目を開けた。
三日目にして、漸く目を覚ましたのだ。
アリスはゆっくりと身体を起こすと状況がわからないのかキョロキョロとして、目に止まった二人に向かって口を開いた。
「おはようございます?」