第5章 記憶×記録
手当てを終えた虎杖が乙骨に近寄る。
乙骨「ん?」
虎杖「ス、すみません!!!!俺のせいで・・・」
乙骨「大丈夫だよ。君のせいじゃない。そもそも僕が知る限りではさん、あれくらいの呪力量じゃこうはならない。それに、僕もさんの呪力は使っていなかったし」
伏黒「そうなんですね」
乙骨「うん、昔からそういう一族として有名な家系だったからね。・・・・僕が思うに、さんと虎杖くんのナカにいる宿儺との間に何かがあったとみているんだ。」
伏黒「宿儺・・・確かに可能性としてはあり得ますね」
虎杖「そっか・・・けど正直、俺は蘆屋先生の呪力が流れ込んでくるのしか感じなかったというか・・・あ、そういえば」
虎杖が何かを思い出したように蘆屋先生を見つめる。
虎杖「そういえば、蘆屋先生の呪力が突然途絶えたんだけど、その前に、蘆屋先生が何か言ってたんだけど・・・・」
乙骨「Rāh en・・・。」
虎杖「そう!それ!!なんて言ってるかよくわかんなかったけど、ラァ・エン・・・うん、そんな感じだった!」
伏黒「何かの呪文か?」
乙骨「そう、Rāh en・・・は、蘆屋家の相伝の術式の一部で、強制シャットダウンをする呪文のようなものだよ。」
乙骨から蘆屋の能力について説明がなされた。
乙骨「契約対象外への呪力供給の時、仮契約を結ぶんだ。虎杖くんへ呪力を供給する前にも呪文を唱えていたでしょ?
蘆屋先生は契約対象外へ呪力供給を行う場合・・・
=つまり僕以外へ呪力供給を行う場合。
仮契約という形を作るんだよ。
──Zhā relu… en mei(…命脈、相承)
Sha'en tōra(通脈)
そして、仮契約が完了すると、触れている間は何度も
呪力供給が可能になる。
ただし!
触れている間だけ。
触れていることが条件なんだ。
だから本来の戦闘ではあまり役に立たないんだけど、
今回はツタで締め上げられていたからね。
Sha'en──(再脈)
これは、再度呪力を供給するとき。
そして、仮契約を終わらせるときは
Vā en──(契路解放)」
虎杖「えっと、、、それじゃ、、ラァ?なんとかっていうのは・・・?」
乙骨「・・・・。Rāh en──(閉路断絶)
つまり、強制シャットダウンっていう意味だよ。」
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