【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/乙骨×主(五/直/伏)
第6章 春夏「秋」冬
~ 2年生 ~
夕暮れの光が教室へ斜めに差し込む。
窓の外は茜色に染まり始め、昼間より少し静かな空気が流れていた。
授業終わり5分前。
「――はい、じゃあ進路希望調査の確認ね~。」
教卓の前に立ちながら、数枚のプリントを軽く揺らす。
「まぁ、みんな綺麗に“呪術師希望”って書いてるんだけど。」
真希「他になれるもんでもないだろ。」
パンダ「パンダカフェで働くか迷ったな~」
真希「迷うな。つか、なんだよパンダカフェって。」
「ふふっ。でも、一応これ、保護者面談もあるからねぇ。」
その一言で、教室が一瞬静かになる。
乙骨「・・・・あ。」
狗巻「しゃけ。」
真希「うちはアレだし。」
さらっと言われた“アレ”だけで全員が察した。
禪院家。
説明不要レベルの厄介案件である。
真希「パンダの親は夜蛾学長だし。」
パンダ「保護者面談で“最近どうですかお父さん”って聞かれるの、ちょっと嫌だな。」
真希「で、コッチ。」
親指で乙骨を指す。
真希「親、海外。」
乙骨「・・・・今たぶん南米だったかな。」
「前はヨーロッパって言ってなかった?」
乙骨「転々としてるので・・・。」
真希「で、コッチも。」
今度は狗巻へ視線が向く。
真希「今、海外。」
狗巻「ツナマヨ。」
「それは、、、肯定でいいのかな・・・?」
狗巻が静かに頷く。
教卓に肘をつきながら、
ふぅ、と小さくため息をついた。
「・・・・仕方ないなぁ。」
どこか諦めたように笑って、プリントを整える。
「じゃあ、真希ちゃんのところからだね。
学長はいつでも大丈夫だし。」
その時。
にや、とパンダが悪戯っぽく笑う。
パンダ「でもさ。」
「?」
パンダ「ちゃんが乙骨の親に挨拶するってことは、もう結婚の挨拶と大差なくないか?」
教室が静まり返る。
乙骨「――っ!?」
「んんっ、、、!」
真希「ぶふっ。」
狗巻「しゃけしゃけ。」
乙骨は一気に耳まで赤くなり、勢いよく立ち上がった。
乙骨「けっ、、結婚って!!えっ、あ、そっか、親に、、、」
真希「納得してんなよ」
けっ、と鼻で笑う真希。