第4章 任務-3
伏黒(どういう状態かわからないが、かなりの呪力量・・・!蘆屋先生の力なのは間違いないが・・・)
伏黒「加勢する!!!!背中は任せろ。」
明らかに出力が跳ね上がっている。
虎杖の目線の先。
土地神の“核”が見え始めていた。
吹き抜け奥。無数の根が集まる中心。
あそこだ。
虎杖(あと、一発……!)
身体の奥で、呪力が軋む。
熱が急速に削れていく。
虎杖(けど、届く!!!!/(だめ・・・・・・宿儺に“持っていかれる”)
「――ッ!!!!!!」
虎杖が殴りかかろうとした瞬間だった。
「・・・・Rāh en──・・・(閉路断絶)」
――――!!
虎杖が蘆屋の囁きを聞いてまもなく、
呪力供給が、強制的に断ち切られた。
虎杖「……え?」
全身を満たしていた熱が、一気に消える。
虎杖「っ、しまっ――」
直後。
振り抜こうとしていた拳から、呪力が霧散する。
残ったのは、ただの打撃。
土地神の根が、真正面から迎え撃つように膨れ上がった。
ドォォォン――――!!
虎杖「がっ……!!」
鈍い衝撃が全身を貫いた。
-虎杖の拳が押し負けたのだ。
そのまま巨大な根に弾き飛ばされ、虎杖の身体が宙を舞った。
間一髪、蘆屋を潰さずに着地した虎杖。
ようやく、蘆屋が気絶していることに気づく。
伏黒(・・・くそッ!!!どうなってやがる!!)
吹き抜け全体を埋め尽くすほどの根が、一斉に迫った。
伏黒「虎杖!!!」
虎杖「・・・ッくっそ、、、、」
伏黒(まずい!!!!間に合わない・・・!)
その瞬間。
――――ドォンッ!!!!
轟音と共に天井が、崩落した。
虎杖「……!?」
コンクリート片が吹き飛ぶ。
粉塵が舞い、吹き抜け全体が揺れる。
次の瞬間。
黒い影が、真上から落下した。
ズ ァァァァァッ――――!!
刀が、土地神を縦に断ち切る。
土地神「――――ッ!!?」
斬撃と同時に、凄まじい呪力が吹き荒れる。
床が砕ける。
根が千切れる。
紋様が軋む。
足音が、瓦礫の向こうから静かに響いた。
伏黒「……乙骨先輩!!」
制服姿の乙骨が、静かに刀を振り払う。