第3章 任務-2
〜埼玉県(某ショッピングモール内)〜
伏黒「……中に入って30分くらい経ったか?」
虎杖「全然何も見つからないな。」
古びたショッピングモールを散策して30分ほどが経過した。
一通りみて、戻ろうとした時だった。
「み、みて!」
先程通った時はいなかった横たわる男性。
咄嗟に駆け寄る蘆屋と虎杖。
虎杖「……!!」
「大丈夫?ねぇ、起きて。」
体を揺さぶるが反応がない。
だが、心音は聞こえる。
どうやら気絶してるだけのようだ。
20代前半の男性。外傷は見当たらない。
虎杖「この人……もしかして」
伏黒「あぁ、聞き込みにあった失踪者かもな」
虎杖「おい、大丈夫か!」
虎杖が再度、青年の肩を揺らすが、反応はない。
「……起きないね。仕方ないか。ここはまずいし、明らかに罠っぽいから……」
伏黒「ですね。一度外へ運ぶ。」
虎杖「よし、俺が運ぶっ」
虎杖がしゃがみ込み、男性を起こそうとした。
――その瞬間。
「「「ぴし、、」」」
床に、細い亀裂のようなものが走った。
「……え?」
次の瞬間。
――ドンッ!!
床を突き破るようにして、黒ずんだツタが爆発的な速度で噴き出した。
虎杖「っ、なっ——!?」
「きゃっ——!」
ツタはまるで意志を持つかのようにうねり、一直線に虎杖と蘆屋を拘束する。
伏黒「……!!チッ」
青年は間一髪、伏黒の蝦蟇で救出されていた。
伏黒「虎杖!!!」
瞬きの間もない速さ。
虎杖の足元から、腕へ、胴へ
一気に締め上げられる。
虎杖「くっ……!」
「これ、なに……っ、動けない……!」
締め付けが強い。
呼吸すら阻害されるほどの圧。
伏黒「チッ……!蘆屋先生まで持っていかれたか!?」
伏黒が即座に距離を詰める――が、
虎杖「伏黒、来るな!」
伏黒「——!」