第6章 春夏「秋」冬
伏黒の眉間に皺が寄る。
伏黒「・・・・クソ。」
「私は大丈夫。実はちゃんと強いからっ」
ふんっ、と、力こぶしをつくってみせる。
伏黒「・・・先生。どんなに強くても・・・
女性っていう自覚は持っておいてくださいね。
男には勝てないですよ。」
声が低い。
普段よりずっと。
「ふふっ、心配してくれて、ありがとうね。
私はだぃ-/伏黒「大丈夫に見えません。」
ぴしゃりと言葉を遮られる。
そのまま半ば強引に腕を引かれ、
医務室へ。
「だ、大丈夫だってばーーーー・・・!」
伏黒はふいに立ち止まり目を閉じ、小さく息を吐いた。
そして。
伏黒「・・・・いや、俺が勝手に心配してるだけなんで。」
再び目を開ける。
今度は少しだけ冷静な声音だった。
伏黒「行きますよ。医務室。」
「あ、えっ、うん」
歩き出す背中は相変わらずぶっきらぼうだった。
医務室に着くなり、手際よくアイシングを準備する。
伏黒「すみません、家入さんがいたら良かったんですけど」
そう言いながら丁寧に渡してくれる。
「ありがとう・・・冷っ〜〜〜た〜〜〜」
反射的に離そうとした瞬間。
伏黒の手が、それを押さえた。
伏黒「だめです、我慢してください」
「~~~っ、、うぅ、、」
伏黒「で?誰と喧嘩したんですか?」
(あ、一応喧嘩したていできいてくれるんだ)
「喧嘩というか、真希ちゃんの代わりに、ガツンと言ってやろうと思ったんだけど。
見事に返り討ちにあっちゃった、あははっ・・・はっ!
禪院家から・・・・
暴力教師って訴えられたりしないかな・・・
だ、大丈夫かな、、、」
伏黒「・・・。」
呆れたような沈黙。
伏黒はゆっくり額を押さえた。
伏黒「・・・。俺が言うのもなんですけど、蘆屋先生って、たまに考えなしにやりますよね。普通に心配するのでやめてください。」
「・・・失礼しました」
伏黒「・・・はぁ、」
「あ、呆れちゃった!?
ごめんね!?教師としての自覚が足りなかったね!?」
伏黒「違います。」
即答。