第6章 春夏「秋」冬
細い指が首へ食い込み、酸素を奪っていく。
直哉はそんなを見下ろしながら、楽しそうに目を細めた。
直哉「・・・・今の、避けようとしたやろ。」
「っ、は・・・」
直哉「初見にしては、ええ反射や。」
感心したみたいに笑う。
まるで褒めるような口調なのに、掴む力は緩まない。
は苦しそうに直哉の腕を掴みながら、なんとか体勢を崩そうとする。
けれど。
直哉の体勢は微動だにしなかった。
直哉「でも、あかんで。」
ぐ、とさらに壁際へ追い込む。
直哉「女は、男に反発するもんやない。」
「っ・・・!」
息が詰まり、視界が滲む。
それでも睨み返してくるの目に、直哉は愉快そうに口角を上げた。
直哉「その顔。」
苦しそうに漏れる呼吸。
震える肩。
それでも折れない視線。
直哉は蘆屋の表情を眺めながら、にたにたと笑う。
直哉「――ほんま、そそるわぁ。」
「っ・・・、」
喉を圧迫されたまま、は苦しそうに眉を寄せる。
呼吸が浅い。
それでも、視線だけは逸らさない。
その強情さが、余計に直哉の嗜虐心を煽った。
直哉「ははっ、あんた・・・・ドMやなぁ。
首絞められるん、好きなんか?」
わざと指先に少し力を込めながら、反応を見るみたいに笑う。
直哉「大した性癖をお持ちの先生やなぁ。
女の顔なんかして。」
「っ、ちが・・・」
声にならない。
酸素が足りない。
壁へ押し付けられたまま、は苦しそうに直哉の腕を掴む。
すると直哉は、その反応すら面白がるように目を細めた。
直哉「そんな顔して。」
「ぁ・・・っ、」
直哉「学校戻れんようにしてやろうか?」
ぞくり、と。
低く落ちた声が耳を這う。
直哉はの髪を一束指に絡めながら、愉快そうに笑った。
直哉「高専の連中、どんな顔するやろなぁ。」
「・・・・っ。」
直哉「真希も、五条悟も。」
「っ、――!」
次の瞬間。