第9章 ずっとあなたの隣
数ヶ月経ち、その間に大災害が起きた。
戦場に立つ彼を見ていると、かっこいいと思うと共に、とても怖かった。
ずっと忙しかった私たちは、ほとんど家に帰らず、基地に篭もり切り。
「紫音〜、やっとまとまった休みもろたで〜」
宗四郎が技術班に迎えに来て、昼休憩に入る。
お昼を食べてから、中庭の木の陰に腰を掛けた。
どうやら、亜白隊長に直談判して、有休をもぎ取ったようだ。
もちろん、私と同じ日、同じ日数。
「実家行こ。婚約者でおるんはええけど……解消も、籍入れるんも、子供作るんも、全部僕らで決める。政略結婚やなくて、恋愛結婚しよ」
髪に口付けた宗四郎は私の膝を開き、腰に巻き付いてきて、そのままうつ伏せになった。
「結婚、考えてるの?私と……」
「ん。産まれた時から一緒におる幼馴染をそういう対象として見始めたら、それしかないやろ。離れられるわけない」
嬉しくて、幸せで……震える手でさらさらとした黒髪を撫でた。
木漏れ日で光る髪は紫に煌めく。
少しすると宗四郎は、規則正しく寝息を立て始めた。