【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第6章 4
爆豪の自宅——都内のタワーマンション最上階。プロヒーローの稼ぎが詰まった住居だが、本人はほとんど寝に帰るだけだった。それが今日、初めてまともな「住人」を迎え入れようとしている。
荷物を運ぶ——といっても透の着替え程度だが——手際よくクローゼットに突っ込んでいく。
「風呂はそこ、トイレはあっち。飯は俺が作る。」
振り返って。
「文句は聞かねぇ。」
「ありがとう。お邪魔します。」
一瞬だけ目を逸らした。
「……おう。」
荷物を片付けて、透は奥の部屋のベッドに横になる。甘いニトロの香りに包まれる。
キングサイズのベッド。シーツは洗いたての白だが、枕には爆豪の体温と匂いが染みついている。
リビングから爆豪の声だけ飛んでくる。
「肩冷やしとけよ、湿布忘れんな!」
(またお母さんムーブ…)
「はーい。」