【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第5章 3
眉がぴくりと動く。
「——ヴィラン?聞いてねぇぞそんな話。」
「ニュースなってないの?」
透は眉を顰める。
爆豪はスマホを取り出して検索する。
「——出てる。ショッピングモールで強酸のヴィラン。」
「怪我は。」
「…ない。」
本当は肩の痛みが少し増している。
その間が気になった爆豪は、じろりと透を上から下まで見る。立ち上がって透の前に来ると、左肩にそっと手を置いた。
透がびくりと震える。痛い。
手の下の筋肉の強張りを感じ取って、目を細めた。
「——てめぇ、ないって言ったよな?」
黙って目を逸らす透。
肩を掴む爆豪の手に力が入る——けれどそれは怒りではなく、確かめるような慎重さだった。
「どの程度だ。」
声が低い。
「軽い打撲だよ、きっと。」
舌打ち。だが透の服の裾をめくり、肩の状態を自分の目で確認しようとする。
透は逃げようとするが、腰を抱えられ、足が少し浮く。
「暴れんな、悪化すんだろうが。」