【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第5章 3
瞬間。
横から氷柱が突き上がり、ヴィランの足を凍結させた。
「今だ。」
間髪入れず、透は水で大きな拳を生成し、ヴィランを殴打。気絶させる。
水の拳が男を捉え、吹き飛ばした。壁に叩きつけられたヴィランはそのまま動かなくなる。
轟が駆け寄り、倒れた男を確認。完全に意識がない。
「殺してないな?」
「殺してない。ごめん、ちょっとイラついたから力入りすぎた。」
わずかに口角が上がる。
「いいパンチだった。」
警察が到着し、ヴィランの身柄を引き渡す。施設内の被害状況確認、負傷者の搬送——事後処理が慌ただしく進む中、客や店員から感謝の声が次々と上がっていた。
轟は額の汗を拭い、透を見る。
「怪我はねぇか。」
「ない。」
本当は少し肩が痛んだが、大したことないと思った。
「ならいい。——パトロールはここで切り上げだな。被害届の関係で警察の聴取がある。」
結局、聴取が終わったのは夕方だった。二人とも解放され、外に出ると空がオレンジに染まっている。
少し疲れた顔で。
「飯、行くか?」
「轟くんさえ良ければ。」
わずかに嬉しそうな目をして。
「行こう。いい店を見つけてある。」
無邪気な様子に、透もつい微笑んで後に続く。