【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第4章 0.5
「また、会ってくれる…?」
心臓が跳ね上がったのがバレたんじゃないかと焦った。
数秒の間。それから、ぼそりと。
「……勝手にしろ。」
頭のてっぺんに顎を乗せて、低く続けた。
「連絡先知ってんだろうが。」
「うん。」
透は嬉しそうに無邪気に笑う。
午前四時。街の喧騒はとうに遠く、ホテルの薄いカーテンの向こうで夜明けの気配がうっすらと滲み始めていた。二人は裸のまま絡まるように横たわり、いつの間にか透は爆豪の胸の中で寝落ちしていた。
寝息を確認してから、そっと透の顔にかかった白髪を耳にかけた。安心しきった寝顔。——約十年前、学校で見たどの表情とも違う。
ずっと蓋をしてきた感情がようやく報われたような夜だった。
目を閉じる。眠りに落ちる寸前、小さく声が零れる。
「……ずっと、こうしたかったンだよ。」