【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第2章 2
裏路地に入り込み、人目を避けて歩く。
柔軟剤の入った袋がかさかさと揺れている。
さっきまでヴィランを圧倒していた二人が、今はこそこそと買い物袋を抱えて歩いている。
歩きながらぼそりと。
「今日の、悪くなかった。」
連携のことだ。「左から回れ」の一言で即座に動いた透と、迷いなく役割を分担した爆豪。
息の合い方はお互いを理解してるからこそなせる業だった。
「爆豪くんの無茶に1番上手く合わせられるの誰だろうね。」
アキは茶化す。
前を向いたまま、即答。
「てめぇだろ。」
あっさり言い切った。茶化されたと分かっていて、それでも嘘をつく気がなかったらしい。
意外と素直に返ってきた返事に、透は少し目を見開く。
「光栄です。」
着信音が路地裏に響く。画面に表示された名前は
——「轟焦凍」
その名前が目に入り、二人の足が止まった。