【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第2章 2
「お前がな。」
排水溝から水が飛び出し、男に蔓のように絡みつく。
商店街の排水溝という排水溝から水が噴き出し、幾筋もの水流が大男の四肢に巻き付いた。振り下ろされた右腕が空中で止まる。
水は見た目に反して強靭で、関節を極めるように締め上げていく
「ぐ、おおおッ——なんだこれ、離れねぇ!」
男は力任せに引き千切ろうとするが、水流は次から次へと地面から湧き出て補強される。膝をつき、ついには地面に縫い止められた。
背後から爆発音。爆豪はこちらを一瞥し叫ぶ。
「終わったか!こっちも終わらす——!」
爆豪は女ヴィランの足元に連続で小爆発を起こし牽制、体勢を崩したところに一発、腹に掌底を叩き込んだ。女はくの字に折れて気絶、そのまま地面に転がる。手際は鮮やかだった。
「遅いよー。」
ヴィラン二人を拘束テープで手際よく巻きながら、じろりと透を睨む。
「一分もかかってねぇだろ。」
「まぁね笑」
遠くからパトカーのサイレンが近づいてくる。通報から五分足らずの制圧。休日返上とはいえ、さすがにプロ二人がかりではヴィランも哀れだった。
警察に引き渡しを終え、肩を回す。ちらりと透を見た。
「怪我は。」
「無傷。」
ピースする。
ふん、と鼻を鳴らす。安堵を隠すいつもの仕草。
「当たり前だ。」
野次馬がぽつぽつと集まり始めている。「あれダイナマイトじゃない?」「誰?」「かっこいい」——スマホのカメラがちらほら向けられていた。
それに気づき、舌打ち。
「面倒になる前にずらかんぞ。——荷物。」
「あいよー。」
二人は素早くその場を離れる。