• テキストサイズ

色彩を拒んだ瞳に、最強の影を

第7章 第57回壁外調査――崩壊


何者かが、リヴァイ兵長の姿で現れた。

「兵長!」と声を弾ませたグンタさんの身体が、次の瞬間には糸の切れた人形のように宙を舞った。うなじを削り取られ、彼は声もなく息絶える。

「グンタさん!?」

そこに現れたのは、再び巨人化した女型の巨人だった。

「ノア、エレンを連れて逃げて!」

ペトラ先輩の叫びが響く。エレンを守るため、先輩たちは捨て身の攻撃を仕掛けた。

だが、地獄は止まらない。

ペトラ先輩を助けようとしたエルド先輩が、女型の口に噛み砕かれた。

その惨状に、常に冷静だったペトラ先輩がパニックに陥る。逃げようとする彼女の細い身体が、無情にも木に叩きつけられ、ひしゃげた音を立てて圧死した。

「……嘘、でしょ」

昨日、あんなに綺麗に笑って私にネックレスをくれた人が。

パイを食べようと、未来の約束をくれた人が。

木の下で動かなくなった彼女の胸元で、私とお揃いのネックレスが鈍く光っているのが見えた。

最後の一人だったオルオ先輩も、女型のうなじに刃を折られ、なす術なく蹴り飛ばされた。

「あああああぁぁぁ!!」

理性が焼き切れる音がした。

絶望は一瞬で激怒に変わり、私は立体機動のガスを全開にした。

だが、その視界を巨大な閃光が覆う。エレンが、咆哮とともに巨人化したのだ。
/ 39ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp