第7章 第57回壁外調査――崩壊
森の奥に響き渡る、無数の発射音。
罠によって身動きを封じられた女型の巨人を、高所から見下ろす私たちの目に飛び込んできたのは、団員たちが一斉に信じがたい行動に出る光景だった。
「……生け捕り?」
思わず声が漏れた。
殺すのではなく、捕らえる。
それがエルヴィン団長の、班の誰も知らされていなかった真の目的だったのだ。
精鋭であるリヴァイ班が後方に配置されていたのも、すべてはこの罠に誘い込むための時間稼ぎと、捕獲後の護衛のためだったのか。
その直後、女型の巨人が放った叫びが森を震わせた。
それは、私たちが手に入れかけた希望を、一瞬で地獄へ塗り替える合図だった。