第3章 傲慢な救済
「俺を誰だと思ってやがる。……俺は死なねぇ。お前の両親のように、勝手に死んで逃げるような真似はしねぇよ」
「……っ!」
「お前が死ぬまで、俺は生きてお前を見張ってやる。それが嫌なら、死ぬ気で生き延びるんだな」
あんまりにも傲慢で、一方的な宣告だった。
言い返す言葉をいくつも飲み込んで、私はただ、巻かれたばかりの真っ白な包帯を見つめることしかできない。
人類最強なんて言葉を背負った男に、真っ向から「死なない」なんて言い切られてしまったら。
呪いのように重く、逃げ道すら塞いでしまうその言葉のせいで、私の「死にたい」という本能は、どうしようもなく行き場を失っていた。