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かるら怪談

第2章 七不思議巡り


「3つ目は理科室だ」
昔、理科室で実験中にアルコールランプが倒れて、運悪く一人の男の子が大やけどを負って死んでしまった。
その時の理科の先生が責任を感じて自分もアルコールランプのアルコールを頭からかぶって火をつけた。
以来、夜になると、白衣姿の黒焦げの先生の霊が、男の子に移植する皮膚を探して、男の子の皮をはごうとしてうろついており、見つかると、全身の皮を剥がれて死んでしまう、と。

僕らは理科室を覗いた。別に何もいない。
「今度はお前が先にいけよ」
先を越されないように、僕はあいつに言った。あいつはすっと理科室に入る。
しばらくすると顔を出す。あいつはニッと笑って言った。
「お前怖がってるんじゃないか?」
僕はバカにされる訳にはいかないと理科室に入る。薬品と標本と、何かわからないものの匂いが混ざって
理科室は他とは違う雰囲気だったが、一周しても何も出なかった。

「4つ目は屋上」
屋上から飛び降りた生徒がいるが、自分が死んだことに気が付かず、
未だに屋上に佇んでいるというもの
それを目にした子は気が狂って飛び降り自殺をしてしまうというおまけもついている

僕らはこわごわ屋上を覗いた。
右側も左側も何もいない。
外に出ると、ひんやりとした空気が体に当たってちょっと気持ちがいい。
ぐるりと一周したが、特に異常はなかった。
「異常なし!」
あいつはふざけて言う。

「5つ目は体育館だったっけ?」
そう、5つ目は体育館。
体育館の大きな鏡を夜8時以降に背中越しに見ると、
自分の肩の上に幽霊が視える。
視えるとそのまま首を掴まれて絞め殺される、というもの。

時間はちょうど八時を過ぎていた。
人っ子一人いない体育館は静まり返って不気味だった
体育館の大きな窓から月光が指してくるので多少の目は効いた。
普段はダンスなどの練習に使う大きな鏡に僕らは背中を向けて立った。

「せえの、で振り向こうぜ」
あいつは言う。
僕らは「せえの!」
と声をかけた。
僕だけが振り返り、あいつは振り返らなかった。
ぎょっとしたが、結局鏡には振り返った自分の姿しか写っていなかった。

あいつはケタケタ声を上げて笑う。
「お前もやれよ」
僕はムッとして言った。
「いや、いいよ。だって、お化け視えなかっただろう?」
あいつは次にいこう、と笑いながら言った。
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