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かるら怪談

第1章 スキマ


住職は
「三枚中二枚には何も写っていない。これなら見てもいい。」と見せてくれた。
あの時の写真だ。スマホの頼りないフラッシュであったが、廃墟の様子がしっかり写っている。三人は笑顔で肩を組んでいる。
一枚めも二枚めも確かに問題はなかった。
「問題は三枚目じゃ。」住職は口ごもる。
「…言葉で説明してもうまく伝わるかどうか…三枚目には、写真に写っている、スキマというスキマにお前さんたちを睨みつけるような目が写っていた。洋服のボタンのスキマからも、腕を組んだときの体とのスキマからも」
想像したCはゾッとした。住職によると、その目にはとても強い怨念がこもっていたとのこと。

「おそらく、AもBもその写真を見たあと、あらゆるスキマからの視線を感じたのじゃろう。それで追い詰められ、眠ることもできず、食べることもできず、衰弱したのじゃ」

それで、Aは目張りをしていたのか…。

Cはその写真を直接見なかったので、影響はないかもしれないが、万が一ということで、住職から護符をもらった。それはCの家に今でも貼り付けてある。
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