• テキストサイズ

かるら怪談

第1章 スキマ


Cが現像を依頼した日、Cの携帯が鳴った。
Aの母親からだった。
「Aが死んだ」
と教えてくれた。Cが状態の異常さを教えてくれたことから、義理立てして教えてくれたようだ。死因は極度の衰弱だったそうだ。病院に行ってからもAは怯え続け、抗精神病薬の点滴でも落ち着かなかったようだ。激しい興奮のせいで、脳が消耗し、そのまま衰弱してしまったと。医者も首を傾げていたそうだ。
そして、その間中、狂ったようにスキマを怖がったとのことだった。

Cのもとに写真が届いた。Cはそれを持って、心霊界隈で有名なあるお寺の住職を訪ねた。
住職は事情を聞き、写真を見ると
「これは・・・」と絶句した。
「何が写ってるんですか?」
Cが尋ねると、「君も見ないほうがいい。これはこちらで浄霊しておくから。それから、早くBくんにも連絡を。ここに連れてきなさい。間に合うかどうか…」

CはBの母親に連絡を取った。BもAと同じように衰弱し続けていた。このままじゃBも死んでしまう。
母親はわらをも縋る気持ちだったのだろう。すぐにBを住職のもとに連れてきた。
住職はBの様子を見ると、「一週間寺で預かりたい。」といい、引き取っていった。

その後、住職が何をしたのかは不明だが、Bは回復を始め、一命はとりとめた。しかし、未だに大学には復帰できていない。見舞いに行くと、あんなに快活だったBだったが、とても臆病でおとなしい性格になっていた。あの写真のことを一回話題にしたときには、頭を抱えて叫び出してしまったので、以来、何も話していない。

Cは気になった。
あの写真には一体何が写っていたのか?Aを衰弱死させ、Bを精神病にまで追い詰めたのは何だったのだろう?

Bが寺から出てきた際、Cは住職にその質問をぶつけていた。
/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp