• テキストサイズ

Wild Flower【ガチアクタ/ザンカ/現パロ】

第5章 やわらくてにがい溜息



「なんなん、男欲しいんか?」
「え?ほしくないよ?」
「じゃあなんでマチアプなんかやっとんよ」
「んー、社会勉強?みたいな?」


なんやねんそれ。
何を考えとんやこの人。
偏見上等で敢えて言わせてもらうけど、そもそもクソみたいな連中の掃き溜めで社会勉強なんぞできるわけないが。

現にたった今彼女は見事にそのクソを引いたばかりだ。
呆れて溢したため息はちゃんと届いたらしく、唇を歪めた彼女の目元には、伏せたまつ毛で影ができていた。


そりゃあこんな顔にもなるか。
気丈に、それでいて茶目っ気も含めて交戦したにせよ、俺でさえ不快だったやり取りに傷つかないわけがない。



客が引いて、夕陽に当たった観葉植物の影が伸びて、店内は彼女の好きな香りと音楽。
エンジンがここを始める時に言ってた。来る客が少しでも、背負ってしまったウザいものから降りれる場所にしたいって。

だったら少しばかり素直になっても良いんじゃないかと。



「似おうとると思うで」
「え?」
「その髪、俺はええ思うで」
「……あー、」
「じゃからあんなクソの言うたこと、はよ忘れ」
「あー、うん、はい、ありがとう」



柄じゃない。柄じゃないが、言いたくなったものは仕方ない。
彼女のウザいものが少しでも取れてくれたらと、そう思っただけだ。





〜閉店後のDahlia座談会〜

「今日大変だったんだって?」
「別に普通じゃけど、ってなんでエンジンが知っとるん」
「花衣から連絡きたぞさっき。えらく謝罪してたけどな」
「………エンジン」
「んー?」
「あんたいつの間に連絡先聞いてん!!」
「お前が買い出し行ってる時?だったかな。………え、なに、もしかしてやきもち?」
「アホかなんでそうなるんじゃ」
「はぁ、ほんっとお前は頑固だねぇ」


/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp