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〈短編〉ブルロ 糸師凛

第10章 モズモズ/ほのぼの微ギャグ


「……不貞行為ってどう思う?」
「どうでもいい」
「出た。そういう雑な感じの」
「お前に関係あるのか」
「なんでそうなる!?ある訳ないでしょ」
「じゃあどうでもいいだろ」
「……不倫てする方とされる方、どっちが悪いんだろうね」
「……状況によるだろ」
「急に真面目!?」
「一概には言えない」
「なんかまともじゃん、どうした!?」
「話してるのお前だろ」


噛み合うとは言えないが、会話にならない訳でもない。
この感じは珍しい事ではない。

凛は適当に流してるようで、聞いているところは聞いている。時々えらく的を得たことを投下してくるから、少しだけ、繭の中には動きが戻ってくる。


「……なんで好きあって結婚したのに傷つけ合う事をするんだろうね」
「……ズレてるからだろ」
「ズレ?」
「前提が崩れないって所がズレてる」
「……なるほど」


何やら言い回しは堅苦しいが、言っている理屈は繭にも理解が出来る。

凛は気合いや根性でがむしゃらに走っているように見えるが、意外とそうではない。第一目的はまず結果、そこをベースに組み立てているだけで題材がサッカー以外とて例外ではない、ここではそういうことなのかもしれない。

理にかなってはいるが、繭としてはそれでは情に欠けて感じる部分はある。


「……でも、前提を崩さない元でするのが結婚なんじゃないの?」
「維持できるなら、の話だろ」
「理想論ではなく現実的に、ってコトか」
「事実、出来ないから崩れんだろ」
「覚悟とか意思の強さで死守しろって話?」
「崩れても維持するのかって話だ」
「再現が可能かって視点ね。夢がないね」
「夢で回るなら結果壊れねぇよ」
「ん……」



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