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新人生 起承転結

第2章 第弍話 ジャッカル頭


後ろには何匹か同じく動物の頭が生えた人物を何人か引き連れていた。
「俺はイプ・ウワトで神のアヌビスだ。君たちを保護しにきた。」
「保護?この人たちいい人なんじゃ・・・」
「嘘つけ・・・保護じゃ無くて捕まえにきたの間違いだろ?」
「・・・記憶がないとのお伝えだったが・・・察しがいいだけか・・・あの方からは少弱わらしても構わんとのことだ・・・」
するとアヌビスは左手に持っていた十字架を投げ捨て、杖を構えた。
「‼︎避けろ‼︎」
「え⁉︎」
アヌビスはカイたちの方向に杖を放った。カイたちは杖の攻撃を躱したものの、杖は現実ではあり得ない方向に曲がり、カイの近くの床に刺さった。
「危な‼︎」
「チッ外したかクソが」
床に刺さっていた杖はアヌビスの手の中に吸い込まれる様に戻って行った。アヌビスは杖を床に刺し、中指を内側に丸め、丸めた中指を親指で抑えた。中指に伸ばす力を精一杯込め、親指を離し中指を解き放った。するとカイの背後の壁が広範囲に渡って凹んだ。
「⁉︎」
「また外した・・・この念力の熟練度ではアイツに追いつけんか・・・行けお前ら!数打ち当たれだ」
そう言った瞬間アヌビスの背後に構えていたこれもまた動物の頭を生やした人がカイたちの方向へ走って来た。その時、カイのポケットに入れていたマスクから怪物の鳴き声と同じ咆哮をあげた。するとマスクは生きているかの様にポケットから出てきて、カイの耳に掛った。
「⁉︎あのマスクは・・・」

アヌビスがそう言った瞬間、カイの頭髪は白色へと変化し、マスクは耳が痛くなるほどの高い音を鳴らしながら発光し、瞬きする間に光の筋を放ち、アヌビスの手下たちを一掃した。
「は?」
アヌビスと美香は頭が追いつかなかった。なぜならさっきまでなんの変哲もない少年が化け物と化したのだから。
「グルルル」
カイは怪物と同じ仕草、同じ唸り声をあげている。カイだったものは美香に襲いかかろうとしている。
「ちょ、ちょっと待った!どうしちゃったのさ!私は敵じゃないよ!」
ミカに襲いかかろうとした瞬間、何者かが美香を抱き抱えてカイの攻撃から救った。
「立てるか」
「え?あっ・・・はい・・・」
美香を助けたのは白髪で青いマスクをし、刀を腰に刺した着物を着た美香たちと同い年くらいの少年だった。
「またこれは厄介だな〜・・・怪獣か。プロトタイプってやつだな」

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