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異世界転生悪役令嬢だと思ったら、本当の悪女はヒロインだった

第23章 公開断罪 後編


そして私にとっては、少しだけ厄介な――先輩だ。
 
そして私にとっては、少しだけ厄介な――先輩だ。

 
「おはようございます、ノア先輩」

 
「おはようございます」

 
彼は掲示板を見る。
そして少し笑った。

 
「王太子を動かすとは」

 
「ええ」

 
私は肩をすくめた。

 
「リリアーナ様、頑張っていますね」

 
その名前を出した瞬間。
ノアの目がわずかに細くなる。
リリアーナ。

 
「彼女は賢い」

 
ノアは静かに言った。

 
「だからこそ厄介です」

 
私は掲示板から目を離す。

 
「困りましたね」

 
「何がです?」

 
「王太子殿下の前で断罪されるのは、さすがに初めてなので」

 
ノアは一瞬だけ黙った。
そして言った。

 
「逃げますか?」

 
私は思わず笑った。

 
「公爵令嬢が?」

 
「ええ」

 
「それはさすがに格好悪いですね」

 
ノアは少しだけ安心したような顔をした。

 
「そう言うと思いました」

 
私は彼を見る。

 
「ノア先輩」

 
「はい」

 
「もし」

 
私は少しだけ声を落とす。

 
「今日、本当に断罪されたらどうしましょう」

 
冗談のつもりで言った。
でも――ノアは真顔で答えた。

 
「そのときは」

 
眼鏡を押し上げる。

 
「私が止めます」

 
あまりにも即答だった。
私は少し驚く。
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