後宮は恋愛する暇はありません!なのに皇帝がやたら近い件!
第21章 課題 後編
「これ、いつから減ってます?」
「ここ十日ほどね」
琳は考えた。
――毒……? いや……
毒ならもっと強い薬草を使う。
これは「匂いを隠す材料」だ。
琳は小さく呟いた。
『第二の違和感 ― 碧麗の衣』
次に琳は蒼玉宮へ向かった。
青龍妃碧麗 の衣を調べる。
袖の内側。糸が切れている。刃ではない。
指で触ると――
「……焦げ?」
ほんのわずかに焦げている。琳は目を細める。
――火薬じゃない
だが似ている。
「燻し香」
煙で染めた布を、袖に仕込んでいる。
つまり――「匂いを隠すための衣?」って事?
誰かがこの衣を着て、密かに出入りしている。