後宮は恋愛する暇はありません!なのに皇帝がやたら近い件!
第17章 茶会 後編
白虎妃 白宝 がぱっと顔を上げる。
「下女が!?そんなことあるんですか?」
皆の顔を見回し、信じられないと言った表情を見せた。
碧麗は静かに言った。
「普通はない」
玄武妃 玄珠 は、公主の小さな手を撫でながら穏やかに言う。
「ですが、今回はあったのでしょう」
皇后瑠華は庭の花を眺めながら言った。
「名は?」
紅蘭が答える。
「確か……りー…いえ琳とか…」
その名が、茶会の空気に静かに落ちる。
白宝が目を輝かせた。
「琳!」
「どんな子なんですか?」
紅蘭は少し肩をすくめる。
「ただの下女だったそうですわ」
「ですが――」