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後宮は恋愛する暇はありません!なのに皇帝がやたら近い件!

第17章 茶会 後編


「失礼いたします」

 
白瑪宮侍女頭、明橘が進み出る。
皇后に一礼してから、静かに言った。

 
「その件ですが」

 
朱雀妃が視線を向ける。
明橘は微笑んだ。

 
「既に処理済みの事件です」

 
「それも犯人は青龍宮侍女・春鈴」

碧麗の目がわずかに動く。

 
「……そう」

 
明橘は続けた。

 
「白瑪宮は無関係です」

 
「証拠も提出済み」

 
朱雀妃が薄く笑う。

 
「侍女頭がずいぶん詳しいのね」

 
明橘は一歩も退かない。

 
「侍女の管理は我々の役目ですので」

 
白宝がほっと息をつく。

「よかったぁ!うちの侍女じゃなくて」

 
朱雀妃がちらりと見る。

 
「白宝様は疑われても気にされないのですね」

 
「だってやってないですし」

 
朱雀妃の嫌味にあっけらかんと答える。
庭に一瞬沈黙が落ちた。
玄武妃がふっと笑う。
 

「白宝様は正直でいらっしゃる」

 
皇后は静かに茶を飲んでいた。そしてゆっくり言う。

 
「後宮は平穏が一番です」
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